モノが多すぎて、何から片付けていいかわからない──。
そんな悩みを持つ方に向けて。

こんにちは!はなまりこです。食器棚を手放してから6年。「不便かな?」と思いましたが、むしろ快適になりました。
かつての私は、トラブル続きで心も家もパンク状態。モノが多すぎて、どこから片付ければいいのか分からずにいました。
そんな時、出会ったミニマリスト美容師さんが、私に言った一言。
「食器棚を手放してみて」
最初は「まさか!」と思い衝撃でした。
しかし実際に手放してみると、部屋が広くなり、暮らしはシンプルに…。
食器棚がなくても不便はなく、むしろ片付けがどんどん進むようになったのです。
この記事では、私が食器棚を手放した時の流れと気づきをまとめています。
「食器棚って本当に必要?」と思ったことがある方は、ぜひ参考にしてください。
ミニマリストになるといいよ

美容室は、最低限の道具と観葉植物だけ。それ以外、余計なモノはありませんでした。スッキリとした明るく静かな空間に心を奪われた私は、思わずこう聞きました。
「どうしたら、こんな空間になるんですか?」
すると美容師さんは一言。
「ミニマリストになるといいよ」
“ミニマリスト?”
当時の私は、その意味すらわからず頭の中が「?」でいっぱいに…。すると、美容師さんはさらに続けました。
「ネットで調べてみて。本を1冊読むといいよ」と。そして…
「全部、捨てるといいよ。モノがないと片付けなくてもいいし、楽だよ」

……全部、捨てる⁉️
衝撃的でした。
今思うと、この言葉が私の“片付け人生のはじまり”でした。
ミニマリストに出会ったことで、価値観が変わり、暮らしも心も軽くなったのです。
あの時、勇気を出し、行動して良かったと本当に思います。
食器棚を手放せ
美容師さんが髪をバサッと切りながら、ふと聞いてきました。
「食器棚、ある?」
「ありますけど…」
当時は画像のような、よくある食器棚を使っていました。

すると、美容師さんは一言。
「食器棚、いらないよ」
「え⁉︎食器や炊飯器はどこに置くんですか?床にお皿と電子レンジなんて置けない…」
驚く私に、美容師さんは淡々と続けます。
「家電はスチールラックで十分置けるよ。防災のことを考えると、背の高い食器棚は倒れて危険。それに炊飯器もいらないよ。鍋で炊けるし、災害時にも役立つよ」
最初は信じられませんでしたが、試しに鍋でご飯を炊いてみると……
炊飯器より早く炊けてお米の甘みもアップ!
家族にも大好評で、炊飯器が壊れたタイミングでそのまま手放しました。
食器、どこに置く?
髪を切るハサミの音が響くほど何もない空間。静けさの中で美容師さんは言いました。
「食器はキッチンの収納棚に入るでしょ?」
私は心の中でつぶやきました。
(いやいや、うちの棚には使っていない食器や調理道具、常備食品がぎっしり…。食器なんて絶対、入らない!)と思っていると、美容師さんが静かに一言。
「入らないの?大勢お客さん呼ぶ人?」
「え!!お客さん!?」
その瞬間、ハッとしました。うちは、“人を呼ぶ暮らし”ではなかったのです。
それなのに、私は“今の暮らし”に目を向けず、“未来の暮らし”にばかり備えていました。
「お客さんが来たらどうしよう?」
「調味料が失くなったらどうしよう?」
その時が来たら考えればいいことばかり…。
未来は誰にもわかりません。それなのに、私は不安を埋めるように大量のモノを買い、使いきれないほど抱え込んでいました。
美容師さんの言葉をきっかけに、“今の暮らし”を基準に食器や調味料を整理してみました。
結果、必要なモノだけが残り、食器棚がなくても快適に暮らせることに気づいたのです。
そこから、食器棚を手放す決心をしました。
食器棚を手放すメリット5選
食器棚という大型家具を手放すのは、勇気がいります。
ですが、実際に手放してみると、部屋の圧迫感がなくなり、視界も広くスッキリ。
さらに、暮らし全体が軽くなって、片付けもどんどん進むようになります。
ここでは私が感じた、“食器棚を手放してよかったこと5つ”をご紹介します。
- 部屋が広くなる
- 防災になる
- 家事が楽になる
- 子供のいたずら防止になる
- 片付けがさらに進む
部屋が広くなる
当時の我が家は、食器棚がリビングの真ん中にあり、部屋を圧迫していました。
美容師さんからのアドバイスを夫に話し、「食器棚を捨てたい」と相談すると……
「えっつ!?捨てるの?」
と驚かれました。しかし、いざ解体をはじめて部屋から食器棚がなくなると…
「部屋が広い!!」
と夫が大喜び♪その勢いで、家電を置くためのシルバーラックの棚を作ってくれました。

このシルバーラックは、家電を自由に配置できるのが魅力。必要に応じてすぐ動かせるため、家事の流れがスムーズになりました。
汚れてもさっと拭けて、掃除が楽です。
組み立てや解体も簡単なので、引越しや模様替えの時もすぐ動かせます。
防災になる
私は、東日本大震災の時に大きな揺れを体感しました。
当時、実家にある背の高い食器棚がガタガタと音を立てて大きく揺れ、倒れそうになったことを今でも覚えています。
その経験があり、ミニマリスト美容師さんの「食器棚を手放す」という言葉には、最初こそ驚きましたが、防災の観点からも納得できました。
現在は、お皿を全てキッチンの収納棚に収納。地震の揺れで落ちるのは、軽い書類と木工品だけ。以前よりも安心して暮らせるようになり、不安がぐっと減りました。

家事が楽になる
食器棚を手放し、食器をキッチンの備え付け収納に移すためには、まず、食器の量を減らす必要がありました。
私はよく食器を割ってしまうタイプなので、頑丈で、電子レンジが使える器だけを残し、それ以外は手放すことに。すると、管理するモノが減って片付けがぐんと楽になりました。
また、料理のたびに引き出しを開けてその場で器を取り出せるようになり、食事の準備がスムーズに。
片付けも、洗い終えた食器をすぐに収納できるので、動線が短く、作業にムダがありません。
湿気対策も簡単で、外出前や寝る前に収納扉を少し開けておくだけでOK。こもりがちな湿気も防げて、快適に使えています。
子供がイタズラしない
子供が乳幼児の頃、食器棚はまるで遊び道具でした。扉の開け締めを繰り返したり、引き出しにおもちゃを詰めたり…毎日がイタズラとの戦い。
あまりにも酷いので、思い切って食器棚の一番下の棚を外してみたところ…

ママ‼️入れた〜♪
なんと!棚の中に入ってかくれんぼをするように(笑)
そんな食器棚を手放してみると、子供達は空き箱や折り紙で工作をするようになりました。視界が広くなったことで、考えて手を動かす遊びに集中できるようになったのだと思います。
今では、散らかったおもちゃも見つけやすく、片付けもラクに。
食器棚をなくしたことで、「安心×自由」な空間に変わりました。
片付けがさらに進む
食器棚を手放した後、部屋の景色が一変しました。広くなった空間の中で、今度は他の大型家具が目立つようになったのです。
そんな時、片付けに消極的だった夫がまさかの一言。
「ソファーも本棚も手放そう」
思わず耳を疑いました。
当時のリビングには、夫が選んだ白いソファーがありました。
けれど、子ども達の格好の遊び場になっていたので、夫の実家へ譲ることに。

私の大好きな白い本棚も同じく手放しました。

お気に入りの北欧雑貨を飾っていたのですが、気づけば雑誌も雑貨も子ども達のおもちゃに…。

本棚も入れた♪
かくれんぼの度に棚が曲がり、ついに本棚ともお別れしました。
大型家具がなくなった部屋は、すっきり広く、光がよく通る空間に。
家族それぞれが自分の時間を過ごせるようになり、心にもゆとりが生まれました。
空間が整うと、自然に「これ要る?」「これはなくても平気」と判断できるようになり、
片付けの流れがどんどん加速していきました。
最後に
ミニマリスト美容師さんからの最初のアドバイスは、“食器棚を手放すこと”でした。
実際に食器棚を手放してみると、次のようなメリットを感じました。
- 部屋が広くなる
- 防災になる
- 家事が楽になる
- 子供がいたずらしない
- 片付けがさらに進む
当時の私は、「食器棚なしで生活なんてできない!」と思っていました。
しかし、思い切って手放してみると、部屋は広く快適になり、家事がぐんと楽に。暮らし全体も整っていきました。
さらに、「あの大きな食器棚を手放せた自分なら、他のモノも減らせるはず!」と思えるようになり、手放しがどんどん進みました。
食器棚という大型家具を処分するのは、勇気がいることです。
しかし、それは【食器棚でお皿を管理する】というこれまでの常識を手放す一歩になります。
価値観が変われば、行動が変わり、行動が変わると、暮らしが変わります。
ぜひ一度、【食器棚のない暮らし】を体験してみて下さい。
「意外と大丈夫かも」「むしろ快適!」と思えた瞬間、あなたの片付けは一気に進みはじめます。


